人間関係を改善する一番の近道は、相手を変えようとすることではなく、自分のあり方を整えることです。
自分のあり方を整えるとは、自分という人間を一から見直すことです。
第一段階
対人関係で行き詰まるということは、自己のとらえ方に誤りはないだろうかと、問います。
自分をはじめ人間には、自然に出てくる思いやりや優しさの源があることを自覚します。
相手を思うこの氣持を、例えどんなことが起こったとしても大切にすべきではないだろうかと自問します。
この氣持ちの通りに生きたい、という切実な思いに正直になることです。
自分の可能性のすべてを愛したいと願えば、宇宙にそれを阻むものはありません。
相手がどんな人でも、どんなことがあっても動じない、自分の態度が固まります。
人間関係を劇的に変える鍵はつねに、相手ではなく自分が握っています。
人を見たらワクワクするぐらい、愛の根源である自分に氣づく人になればよいのです。
第二段階
困っているのは、自分以上に相手だという視点をもつことです。
自分のことは一旦、棚に上げて相手の立場になってとらえ直してみます。
仮に自分が損をしてでも、相手を助け譲る氣持ちを呼び起こすのです。
ほとんどの人間関係のトラブルは、お互い譲る氣がないから起こります。
どんな難しい問題であれ、少なくともどちらかが相手の身になって、全力で耳を傾ける氣持ちを持つだけで氷解します。
後日、その何倍もの徳が返ってくることは間違いありません。