善を創造する

 

ダニオン・ブリンクリーほか著の「未来からの生還」という本を読んでいます。

前半部分で、死んでから生前に犯した悪事の数々を回想しているシーンの描写は心に迫るものでした。

 

人間がこうまで暴行の限りをつくせるのかと絶句してしまいましたが、その計り知れない罪を今後どのようにして償うつもりなのでしょうか。

回想で加害者のダニオンは被害者の立場から振り返り、相手が受けた悲痛な悲しみをすべて自分の痛みとして追体験するのでした。

 

その後、周りの人間にはお構いなく独りよがりな行動ばかりして来た自分を大いに恥じて、全く価値のない人間だったことを自ら認めるのです。

これに対して、付き添っていました光の存在は実に寛大でした。

 

『人類は力ある霊的存在で、地上に善を創造するために生まれて来たのです。…

人々の間で交わされる優しさ一つ一つから、成し遂げられるものなのです。

小さなことが積み重ねられた結果なのです。…』

と語るのみでした。

 

何をしたかと言うよりも、なぜそうしたのかと言う動機の方がはるかに重要だったと著者は痛感していました。

確かに、例えば人に優しく接しようと思いましても、なかなか実行できるものではありません。

それはなぜそうしなければならないのかが、わかっていないからでした。

 

人から優しくされて、どんなに嬉しかったのかを思い起こす必要があります。

優しい心で応対できますのは、いつも人の役に立つことを心がけていればこそ出て来ます自然な行為なのでした。