自分が自分でないような感覚に、時々なることはないでしょうか。
この世界で100%自分自身になった人など、いないのだと聞いたことがあります。
簡単なようで、自分になり切るというのは難しいことなのだ、と何となくわかるような気がします。
ところで自分の中には、いろんな自分がいることに気づいたことはないでしょうか。
寂しがりの自分や、強がりな自分、いじわるな自分、心優しい自分など、どれが本当の自分なのか、わからなくなったりしませんか。
でも、そのどれもが自分なのであって、そうでないものは一つもないことを理解していれば、自分にウソをついたり、人間不信になったりせずにすみます。
今の段階でやっとわかったことは、どんな人にもあることは自分にもあるということです。
例えば、あの人はケチで冷たい人だと思ったとき、そのケチなところや冷たい性格は自分にもあるということです。
人は自分を写す鏡だ、という言葉をどこかで聞いたことがあると思います。
ですから、もし心から尊敬できるような人に出会ったなら、その素質が自分にもあるということです。
今度から道で出会った人や職場で会う人などを、よく観察してみることです。
良いところもそうでないところも出来るだけ見つけてみます。
程度の差はあってもそれらはすべて、今の自分にもあてはまると言っていいのです。
そこまでわかって来ると、人に腹を立てたり嫉妬したりする必要もなくなり、すべての人を許せるようになってくるから不思議です。
100%自分になるとは、すべての人が自分だと悟ることかもしれません。