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体験する者

 

自分はあくまでも体験する者でありまして、体験そのものが自分であるかのように思いますのを止めなければなりません。

もし何かに失敗したとしましたら、失敗とはどういうものかを体験できます失敗者の役を、自分が演じていたのでありまして、演じた自分が失敗者だと思い込みますのは間違っているのです。

 

それはちょうど自分の考え出したアイデアを、自分そのものだと思い込んで有頂天になりますのと何ら変わらず、まったく馬鹿げております。

とにかく、いま行っていますどんなことも、そして生きていますこと自体が、すべて体験をいたすためでありますことを片時も忘れてはならないのです。

 

それにしてもなぜ、こんな風に注意しなければならなくなってしまったのでしょうか。

ひとつには、学校での成績表による序列分けにすっかり慣らされて来ましたからでありましょう。

自分とは成績通りの人間に過ぎない、と思い込み続けてきたのです。

 

成績表は、これまでの努力の成果を示す単なる指標に過ぎませんのに、成績で自分を評価されまして育って来たのであります。

役者さんが演じた役そのものと同じでないように、どんな成績を取ったとしましてもその成績が自分でありますわけがありません。

そこをはっきり区別して行きます必要があります。

どんな体験をいたしましても、その体験を自分と同一視してはならないのです。