心機一転

 

● 勝手な思い込みをなくす

よほど注意をしないと、情報不足による一人よがりな意味づけをしてしまうものです。

 

会社に勤めていたときのことです。

自分が慕っていた上司の口から、不信の目で見るような発言を聞かされて一瞬、耳を疑いました。

自分は信頼されていなかったと、一挙に落ち込んでしまったことがあります。

 

その後、仕事へのやる気も薄れてしまって、職場を離れることになりました。

上司の発言内容についての記憶はなく、ほんとうは大したことでもなかったかもしれません。

 

また、ある人に何かを依頼をしたときのことです。

その後、何の音沙汰もありませんでした。

何だ、あの人は何も言ってこないではないか!と不信感をつのらせていました。

 

しかし、あるとき、その人が病気で入院していたことを聞かされた途端、

自分の思い違いに深く反省するのでした。

 

さらにその人は、倒れる前まで期待以上のことをしようとして時間がかかっていたことも知らされて、

自分の至らなさをつくづく思い知る結果になりました。

 

自分の限られた情報の中で、一方的に行なう状況判断には間違いが多いことに氣づかされました。

そうした苦い経験を何とか生かそうと思ったのです。

 

謙虚になり、人の話をもっとよく聞こうという気持ちを奮い起こしました。

自分がやっていることや人のことをもっと観察するようになりました。

 

それからは、ちょっとした思い込みが後々まで尾を引き、取り返しがつかなくなることもなくなったのです。

身勝手な思い込みをなくす努力をしてから、状況も少しずつ変わり始めました。

 

判断をくだす前には、よく確かめて必要な情報を集めるように心がけるだけです。

そうすることで誤った選択は防げるのです。

 

日々の体験から学び、軌道修正する姿勢さえ持っていれば、

不本意な道に突き進むことも回避できます。

 

● 今日一日、裁かない!

 

どんな人にも思い込みは大なり小なりあるものです。

完全にそれらをなくすことは無理だとしても、一方的な判断による見当ちがいな

思い込みだけでも防ぎたいものです。

 

私が心がけているのは、それが正しいとか間違っているといった視点では見ないことです。

裁いたりせずに、ありのまま見るように努めています。

 

小さい頃から「自分で判断しなさい」とよく注意されたことを今でも覚えています。

いつの間にか、何でも良い悪いの判断を下すクセがついてしまったのです。

もちろん危険か安全かという、身を守る上での判断はとても重要です。

 

しかし、すべてのことを良い悪いで見がちなところは改める必要があるのです。

単に、ある基準になるモノサシで、正しいか間違っているかと言っているに過ぎないのです。

 

しかもモノサシのほとんどは、人から植え付けられたものです。

そのモノサシ自体が間違っているかもしれないのにです。

 

一度、日常の出来事に対して自分がどれだけ裁いているか、じっくりと観察してみてください。

氣づかないうちに、裁いていたり決めつけているケースが多いことにびっくりすることでしょう。

 

判断をせず、相手のことや状況をそのまま受け取るように心がけることです。

そうすれば相手とぶつかることもなく、精神的にもずいぶん楽になるはずです。

 

トラブルの元となる価値判断するクセを取り除くだけでも、大半の人間関係は改善されるのです。

モノサシを捨て、今日一日、裁かない!で過ごしてみてください。

 

● すべては、日常生活にあり

いま大切なことは、自分がどこへ向かっているのか、最終ゴールは何なのか?

それを自覚していることです。

そしてその方向に沿った行動だけをとり続けることです。

 

それはある意味で、本来の自分に立ち戻るための訓練でもあります。

自分のゴールが何であるかは誰も教えてはくれず、自分にしかわからないものです。

 

毎日、自分のやるべきことは自分で自覚しながら、選択し続けることで先に進めるのです。

これまでとは違う生き方、人との関わり方を敢えて選ぶことでもあります。

 

仮に問題なるものが生じたとしても、その原因は自分の内にあるのであって、

まわりの人や状況がどうであれ、他者に責任を転嫁してもまったく無意味なことです。

 

いわゆる問題やトラブルが起こるというのは、ふさわしい自分から逸れているからであり、

方向がずれているという警告なのです。

 

これまでの固定観念や思い込みなどを手放す絶好の機会だととらえて、

過去に縛られた自分を、解き放って行けばいいという考え方です。

 

日々、自分に問うべきテーマは何か?

ふだんの生活での考え方そのものに、本来の自分を反映させているかどうかです。

 

そこをしっかり追求して行くことです。

その一つが、文字に起こし見える形にして行くことです。

 

例えば、参考にするテキストを何度も読み返すことから始め、

必要なワークも並行して行なっていきます。

 

読み返して特に響くところを抽出して、それらを文章にしていきます。

つぎに全体像を描きながら、改めて構成を考えます。

その構成に従って、文章を組み替えて行くというものです。

 

 

鍵は自己信頼にあり!