思考を管理する

 

● シミュレーションを使ってみる

 

シミュレーションとは、未来を具体的に想像することです。

まだ起こっていない未来について、出来るだけ鮮明に細かく想像してみることです。

 

シミュレーションすることで得られるメリットは、次のようなものが考えられます。

行動がしやすくなる。

遠回りしなくて済む。

決断が早くなる。

リスクを回避しやすくなる、などです。

 

シミュレーションによって行動しやすくなるというのは、新しいことを続ける場合に重宝します。

また、シミュレーションすることで回り道をしたり、迷ったりすることも少なくなります。

事前にリスク対策も考えられるのでリスクを減らしたり、回避するには最適な方法と言えます。

 

具体的に、どのようにシミュレーションすればいいのでしょうか。

自分の未来での行動を具体的にイメージして、それを言葉で表現してみます。

 

一例として、これから日記を書くという行為をシミュレーションしてみます。

はじめに、ノートを開くかパソコンのワードを立ち上げます。

書くテーマがまだ決まっていないときは、次のようにします。

 

一日を朝からざっと振り返ります。

出合った人や出来事、気づいたことなど、キーワードを思いつくまま書き込んでいきます。

そのキーワードの中から書いてみたいと思う言葉を選んで、それをタイトルに書き込みます。

 

タイトルが決まったら、そのタイトルにまつわることを、思いつくままに本文に書いて行きます。

以上。

 

毎日の生活の中で、次の展開を細かく具体的にイメージすることから始めます。

いつもそれを意識しながら行動するようにします。

これを習慣化していくことで、シミュレーションの力が鍛えられるはずです。

 

行動できないことで悩んだり、決断で迷ったりすることが大幅に減り、無駄な時間がなくなって来ます。

またリスクも極力減らせるとなれば、シミュレーションしてみる価値はあるのではないでしょうか。

 

● 人間がつくり上げるものは、まず頭で想像したもの

 

この世界で、自然界に元々あったもの以外はすべて人間が作り出したものです。

それらは当初、人の頭の中にあったものです。

 

たとえば自動車や家などは、それを設計した人たちの頭の中で想像されたものです。

それは更に頭の中で洗練され、ある完成された形として創造されます。

そしてそれを自動車や家として現実に再創造されたものを、私たちは目にするわけです。

想像→創造→再創造、という流れです。

 

五感でとらえる現実のものというのは、記憶や思考の世界でまず想像されます。

よく観察することで、それは具体化され創造されます。

その一部が設計や組み立て作業などの、人の行為によって現実化されます。

 

新たに現実化される一連のプロセスの中で、人は膨大な情報を受け取ることになります。

この経験で得た内容は、すべて記憶という形で脳裏に刻まれます。

このようにして人は進化して行きます。

 

● この地球には70億通りの世界が存在している

 

「世界や現実というものを、どうとらえるか」について考えてみます。

この世界というのは、自分とかけ離れて独自に存在しているわけではありません。

 

自分が認識しているからこそ、世界は存続している、ととらえてみてください。

つまり自分の外側に、世界というものがあるとは考えないのです。

認識している自分の内側で、世界は刻々と展開している、ととらえます。

 

見た目には、自分の目の前の現実が、自分とは無関係にあるように見えます。

しかし、そのように脳が勝手に解釈しているだけなのです。

ほんとうにその通りの世界がズバリ、そこに存在しているわけではないのです。

 

もし観察者としての自分がいなければ、この世界はどこにも存在していないということです。

70億人の人間がいれば、70億通りの世界がそれぞれの中に存在しているのです。

 

たとえば、私とあなたとは本来、違う世界に生きています。

私にとってのあなたは、私の世界では登場人物の内の1人です。

あなたにとって私が、あなたの世界の中の1人に過ぎないのと同じです。

 

これはどういうことを意味しているのでしょうか?

あなたの世界と私の世界とは元々違うものであり、私たち2人は別世界に住んでいるということです。

まったく同じ世界に、2人の観察者が生きることは不可能なのです。

 

いまこのウェブサイトを通じて、あなたと私の2つの世界が出会い影響し合っています。

更なる成長とより進化した世界を創造して行くためです。

世界や現実というものを、このようにとらえることも必要です。

 

● 記憶の中で考える、ことの限界を知る

 

私たちはつねに何かについて考えています。

何もしていない時でも、思考はあれこれとさまよっているものです。

さまよっていることに、自分は気づいていない場合がほとんどです。

 

意識的に物事を考えることができる反面、思考をとめようとしても自分の意思ではどうにもならないものです。

なぜなら思考の大部分は、心臓や肺を動かしているのと同じ、無意識の領域に支配されているからです。

 

自分の意思で思考を生み出しているケースは、ごくわずかです。

目の前の現象に、ただ反応している場合が意外に多いものです。

また、ごく限られた記憶の中だけで、判断している場合がほとんどです。

 

例えば、今から1年後、確実にいまの仕事がなくなるとわかったとしたら、どう振るまって行くでしょうか?

最初、そのことを受け入れたくないという思いが生じます。

ようやく受け入れると今度は、これからどうやって食べて行けばいいのか、不安におそわれます。

 

次の仕事を何かさがそう、と考えつきます。

しかし運良く、次の仕事が見つかったとしても、完全には不安が消えません。

また仕事を失いはしないか、という怖れがしつこく付きまとって来るからです。

 

不安や心配をかかえたままでは、ゆったりとした生き方はむずかしくなります。

怖れていることを引き寄せてしまって、再度その職を失う事態になりかねません。

 

こうしたことの原因は、どこにあるのでしょうか。

これまで体験して来た、“記憶”という限られた情報の中でしか考えて来なかったからです。

では、どうすればこの思考パターンから抜け出せるでしょうか。

 

● 限られた経験と記憶だけの選択から抜け出る

 

私たちは日々、選択することによって、自らの人生を決めています。

しかもその選択の大半は、無自覚で行っているという事実があります。

実際、どのように選択が行われているのか、自分の例を取り上げてみます。

 

これまで「オークション」について耳にしても、手続きがめんどうに思われて、やってみる氣はありませんでした。

しかし、信頼できる筋からの情報で、ヤフオクに関するメリットを知りました。

それで早速、ヤフオクについて調べてみたのです。

 

思っていた以上に簡単に出品できることがわかり、すぐに出品できるように手続きをとりました。

ほぼ新品の不要品を出品してみたところ、希望価格で落札されたので驚きました。

なぜ、もっと早く手を出さなかったのだろうかと思うほどでした。

 

人はたとえ魅力的に見えても、やった経験のないことは警戒し、手を出さないものだとわかりました。

このことを理解すれば、ふだんの生活の中で、自分がどういう行動をとっているのか想像できます。

 

毎日、経験したことや記憶にたくわえられた情報の中だけで、物事を選択しているということです。

つまり、決まったパターンでしか動いていないことになります。

しかも自覚なしに、ただ反応しているものがほとんどだという事実です。

 

それを変えてくれるのが、新しい情報や刺激的な出来事などにぶつかったときです。

自分の殻を打ち破って行くことで、選択の幅も広がって行くのです。

経験と記憶が豊富になって、より充実した人生を歩む糸口が見つけやすくなります。

 

● 考えのおかしさに氣づくと、行動が変わる

 

例えば、トイレ掃除はこれまで時々している程度でした。

ある人から毎朝すると一日を気持ちよく過ごせると聞いてから、毎日トイレ掃除するようになりました。

トイレはきれいになり気持よく、さっぱりした氣分を味わっています。

 

以前から、トイレ掃除の効果については知ってはいたのです。

頭でわかっていただけで、そのときは何もしませんでした。

トイレは汚いものであるという思い込みが強くて、手に触れることを極力避けていたのです。

 

しかしその後、徐々にそうした先入観が変わり始めて来たのです。

自分の体から出て来たものがどうして汚いのか、納得できなくなったのです。

その結果、小さい頃からの汚いという思い込みを、ほとんど拭い去ることができました。

 

毎日、トイレ掃除をやってみる気にもなったのです。

ていねいにやっても、わずかな時間と手間しかかかりません。

 

この自分自身の大きな変化で気づいたことがあります。

ふだん、どういう行動をするかは、人から教えられた考えで、ほとんど決めていたということです。

自分でそう思い込むにしろ、周りから押し寄せる先入観の影響が大きいということです。

 

自分の考え方のおかしさに一つでも気づけば、いつものパターンから抜け出せるキッカケになります。

行動を変えるには、常識とか当たり前と思っていたことを、疑ってみることから始まります。

 

 

鍵は自己信頼にあり!