自分を知る

 

● 自分に必要なことしか起こらない

 

あなたは、自分は運がいいと思われますか、それとも運が悪い方だと思うでしょうか?

以前の私でしたら、間違いなく自分は運が良くない方だと答えているでしょう。

 

例えば、これまで自己啓発のセミナーや教材等の購入に、かなりの大金を投じたにもかかわらず、効果がなく全くついていないと思っていました。

良い体験もたくさんしているはずなのに、嫌なことしか見えていませんでした。

しかし今の自分なら即座に、運がいいと答えられるのです。

自分のやって来たことのどれ1つをとっても、実は無駄なものはなかったのです。

 

また身の周りで起こった出来事も、どれもが自分にとって必要だったから起こったのだと言い切れるのです。

過去にどれだけお金や時間を費やし結果がどうだったとしても、それは最良の選択であったということです。

だから運はどうかと言えば良かったのです。

なぜ、このように180度も変わってしまったのか。

 

その最大の理由は、世の中の大きな枠組とその原理原則が、少しは理解できるようになったからでした。

物事が起こるのは単純に、運がいいとか悪いということではなかったのです。

自分にとって必要なことしか、起こらないようになっているのです。

世の中のしくみに沿った生き方を受け入れ、日々軌道修正していけばいいのです。

 

さらに大事なことは、未来に自分はどういうことを実現したいのかということです。

その目標を明確に思い描き、必要なことや計画が見えて来れば、後はその通りに実行していくだけなのです。

 

● 自分は運がいい、と思うことから

 

以前に務めていた職場での体験談です。

上司から何か問題を指摘されるたびに、自分が否定されたように受け取り、いつも身構えるようになりました。

言われたことに反発し責任をすべて相手に押し付けて、自分を守ることしか頭にありませんでした。

 

そういう自信のない自分を何とか変えたいと思いつつ、次の職場でも同じようなことを繰り返していたのです。

そしてあるとき、なり手がいない地元の直売所の代表を、軽い気持ちで引き受けてから転機が訪れました。

 

その頃、店の状況として、近隣に相次いで大規模な競争相手ができて、来るお客さんや売上げの減少が続いていました。

大変な時期に、自分は大役を引き受けてしまったことに氣づきました。

そうは言っても、何か手を打たなければなりませんでした。

 

そこで待っていてもお客が来ないのなら、こちらから出向いて売りに行くことも始めました。

また扱う品目を増やすように各生産者に働きかけてみました。

とにかく思いつくことは何でもやってみるようにして、無我夢中で動きまわっていました。

 

翌年、ようやく減少傾向にストップをかけられました。

スタッフや生産者とも通じ合えるようになって、お店に活気が出てきました。

みんなの役に立てたことに、大きな喜びを感じていました。

 

そして、つくづく自分は運が良かったということに氣づくのです。

自分に誇りを持てるようになりました。

 

自信の持てなかった「自分というもの」を見直すきっかけになったのです。

どんな人も、どんな出来事にも、良いも悪いもないということがわかって来ました。

その後は何かトラブルがあったとしても、身構えることもなく冷静に対応できたのです。

 

運の悪い状況というのは、実は自分がそう決めていただけだったのです。

運が良いとずっと思っていれば、そのようになって行くものです。

 

人生とは、極端に言えば百パーセント自分の思い込みの世界です。

そうであるなら「自分は運がいい」と思い込んだ方が勝ちではないでしょうか。

そして、いつもラッキーで、ハッピーでいられます。

 

● プロフィールと自分史

 

人に自分のことを知ってもらうためには、自分のプロフィールを開示します。

自分という人間がこれまで、どこに人生を置いて来たのか?

自分は何のプロであるのか?

何をめざしているのか?

など。

それらを語るのが、プロフィールです。

 

しかし自分のことは、自分が一番見えていないものです。

身近な人たちや専門家など、第三者から教えてもらえばいいのです。

しかし自分で自分史を書き、自分について多くを知ることも可能です。

 

自分史を書くことで、自分の性格や気性の傾向などが少しずつわかって来ます。

これまでの人生での様々なめぐり合わせによって、現在の自分があることがよくわかります。

自分がどこに人生を置いて来たかは、そのときその時の人の縁によるものであったのです。

 

これまでの得た体験や教訓をどう生かして行けばいいのか、その道筋がうっすらと見えて来ます。

もっと実りある人生を送るために、数多くのハードルを越える覚悟もできて来ます。

そのハードルの向こう側で、自分を待ってくれている未来の人たちがいるからです。

 

そう思えば、どんな難しいハードルも、より高く跳べる力を引き出してくれる有り難いものです。

これまで何度も行く手に困難なハードルがあってもその都度、助けられ乗り越えて来た自分がいる。

 

人生を歩むプロフェッショナルとして、突き進んで行こうという気持ちにもなれるのです。

自分史の書き方については、改めて取り上げます。

 

● 今あるすべては、自分が選んだこと

 

これまでの考え方を、大きく変える必要がありそうです。

「自分が移動する」という例を取り上げてみます。

自分の視点から見て、動いているのは自分なのか、あるいは世界なのかということです。

 

自分が世界中を移動しまくっている、と考えると自分の意志が反映されているように見えます。

しかし自分はじっとしていて、周りの世界のほうが動いているように見えるときもあります。

 

自分が身体を移動させて目的地に着いても、あるいは世界を動かして目的地に着いたと考えても結果は同じです。

自分の力を使って目的を果たすという点では変わりなく、自分と世界との関係をどう見るかという違いがあるだけです。

 

ところがこれらに対して、自分の力を行使しないという選択もあるのです。

ものごとの傍観者または被害者になるという選択です。

 

すべて成り行きに任せて、自分は無力な状態でいる選択でもあります。

自分の意思は持たず、なされるままに従うだけの奴隷に甘んじる選択です。

 

いずれにせよ、自分がそれを選択したんだと自覚していれば、いつでも違う選択をすることもできます。

どんな選択であろうと、それを選んだのは自分だということに気づくことです。

このことのほうが選ぶ個々の内容より、はるかに重要です。

 

● 無意識に行う選択にも氣づく

 

自分の人生は、自ら選んで来たものだと胸を張って言えるでしょうか?

自分の経験したことは、すべて自分がつくり上げて来たと言える人は、これからも人生を変えるのは容易でしょう。

 

しかし、周りのの人たちや状況のせいで、自分の人生は上手く行っていないと言う人もいます。

こう考える人は、自分の人生を他人に依存させて、自らの力を放棄していることに氣づく必要があります。

 

望み通りの人生を歩むには、現実をつくって行くは自分であることを認めることです。

そう思い込むのではなく、身のまわりの出来事をよく見回してみればわかることなのです。

周りにあるものは、どれ一つとっても過去に自分が関わり、選んだものばかりだと氣づけるはずです。

 

実は私も自分が選んだとは、なかなか認められない時期がありました。

でも、一つ一つの出来事の元をたどってみると、どれも心あたりのあることばかりでした。

 

例えば、職場で上司とぶつかり退職するという経験が3回も続きました。

なぜ何度もこんな目に会うのか、と考える余裕さえありませんでした。

 

相手の氣持ちをくみ取らず、自分本位に物事を考えていた結果だったのです。

この学びを得るまで、何度も同じ状況を私が引き寄せていたのです。

これは無意識に行っていた自分の選択の結果でした。

 

人生の大部分で、こうした無意識下による選択が行われています。

そのことに氣づき、意識して選択するように転換しなくてはなりません。

ほかの誰でもなく自分が、何を経験するかを、今もこうして選択し決めているのです。

 

● 最終的に、どこにたどり着きたいのか

 

どんな小さな氣づきからも、自分の至らなさを知らしめ、成長させる火種になります。

過去に、手にしたことのない収入を得ることを夢見て、ことごとく挫折して来ました。

ようやく、その愚かさに気づけました。

 

また、ある望んだ結果を得るための、手段のほうにとらわれていた時期がありました。

1年後に安定した収入を確保できる、新たな仕事を見つけるというコミットをしていました。

 

このコミット通りに実現しませんでした。

しかし、もしそのコミットだけにとらわれていれば、別の形で安定した道があったとしても気づけなかったかもしれないのです。

 

だから、どういう展開になって行くかはわからない、と考えたほうがずっとよかったのです。

その先いろいろな可能性に出会ったとき、それにつながる発想が生まれやすくなるからです。

思いがけないチャンスを引き寄せることもあります。

 

要するに、好きなことができて、なおかつ経済的に困らなければ良かったのです。

収入以上の広がりも視野に入れておいたことで、簡単に収入面をクリアーできました。

 

なぜ1年後に安定した収入を得たいのか、その先のことを考え、コミットする必要がありました。

最終的に、どこにたどり着きたいのか、それがもっとも重要なことです。

その方向性に沿っていれば、どんなことも大した問題ではなくなって来るのです。

 

● 自分に対する信頼を高めて行く

 

これまでの人生で、ざっと自分の行動を振り返って見てください。

自分への信頼を高める行為と信頼を損なうような行為の、どちらが多かったでしょうか。

心からやってみたいことは無視してやらずに、嫌だと思うようなことばかりやり続けて来ませんでしたか。

 

例えばわたしには、小学校へ上がる前の頃の悔しい思い出があります。

ある工作の付録つきの本を目にして、欲しくてたまりませんでした。

 

でもなぜか、そのことをどうしても親に言えなかったのです。

幼心に家の貧しさから正直に言えずに、あきらめたのでした。

 

最近の例では、仕事上で現金収入を増やしたくて、出張販売によく出かけていました。

さっぱり売れなくなっても、無理して出かけていました。

先日、やっと行きたくないという自分の気持ちに従い、取りやめました。

 

こうした教訓から、やりたいと思ったことは行動に移す。

また、やりたくないことはきっぱりやめる。

 

このことが、自分の信頼度を高める結果になることを学んだのです。

自分の気持に正直になるか、ならないかによって、自分の人生の明暗を決めているのです。

 

些細なことでも、無用な我慢を自分にさせないことです。

紅茶が飲みたいと思ったら、それを飲みます。

 

車で出かけ、今日は別の道を通ってみたいと思えばそうします。

時間を氣にせずに、食べたいときに食べます。

 

自分の小さな声に耳を傾ける気持ちになることで、優しさが育まれます。

いままで気にかけていなかったところにも、目が行き届くようになります。

 

自分がいまどんな気持かを知ることです。

それを表現することが、頼れる自分を育て上げるのです。

 

自分のしたいことをくみ上げ、それを存分にやらせて上げることで、自己への信頼は高まります。

また、相手の気持をくみ取ろうとする心遣いが、相手との信頼を揺るぎないものにするのです。

 

● もっと素晴らしい人間になるんだよ

 

あなたは小さい頃、言いようのない思いに苛まれたことはないでしょうか。

例えば何気なく自分のしたことが、まわりから大目玉を食らい、びっくりした経験はありませんか。

私が小学校3年生ぐらいのときでした。

 

近所の1つ年下の子と遊んでいたときケンカ別れをして、その子は泣いて帰りました。

そのあとで、その子の父親が来て「どうして、うちの子をいじめたんだ」と、すごい剣幕で怒られました。

 

「えっ、別にそんなつもりじゃなかったのに‥」

言いかえすこともできずに、じっと下を向いていました。

 

幼少から小学生にかけて、たびたび先生や大人に叱られたことが思い出されます。

自分は良くないことをやる、とんでもない子なんだと、思うようになってしまったのです。

自分が信じられなくなり、落ち込んだりする時期がありました。

 

その頃の小さな自分に、こう言ってあげたい。

「君は、どこも悪くない」

「君は、もっともっと素晴らしい人間になるんだよ」

●自分の世界を生きる

 

楽な道と危険な道について書いてみます。

よくよく考えてみれば、楽な道というのは、実は大変な道でもあることがわかります。

逆に危険な道だと思って進んでみると、結果的によかったというケースが多いのです。

 

このことからも、苦労は買って出るものだ、という意味がよく理解できます。

願いを叶えるためには、どういう態度で臨めばベストなのか、明らかです。

 

楽することを最優先にすると、必ず後でそのツケがまわってきて大変な目に合います。

しかも受身で対処するので望みも叶えられず、割に合わない場合がほとんどです。

世の中は、ちゃんと吊り合うようにできています。

 

さらに言えることは、人はどういう選択をしようとも、その責任はその人が負うということです。

ですから人の選択について、他人がとやかく言う必要はまったくないということです。

その人のことはその人に任せておいて、自分のことにもっと目を向けるべきです。

 

自分はどういう選択をするかという自分の現実世界が、一番の関心事でなければなりません。

いつも周りのことが氣になり、周りに振りまわされていないかどうか、注意してみます。

 

楽をしたいと思うのは、そもそも自分の世界に生きていない証拠でもあります。

そのことにいち早く氣づかなくてはなりません。

自分の世界に生きていれば、楽しようという発想など浮かぶはずもなく、もっと切実であるからです。

 

● 自分自身に問うこと

 

自分のことを、より深く知ることができる質問があります。

その質問とは、

「もし、どんなことでも実現できるとしたら、自分はどんな人間になりたいのか?」

この問いから自分が何をめざして行けばいいのか、が明確にになります。

 

その前に、もしも何らかの悩みを抱えているようでしたら、次の問い答えてみてください。

①自分はいま、どういうことで悩んでいるのか?

②なぜそのことで悩んでしまうか?

 

悩みについて自問自答しているとき、ネガティブな感情も十分に受けとめるようにします。

こうして悩みの全貌をまず明らかにすることです。

 

次に②の原因について、より深く探って行きます。

原因にはさらにその奥の原因があるので、それを一つずつたどります。

そうすることで、より根本的なネックになっている原因に行き着きます。

 

最終的な原因が絞れたら、その原因を解消あるいは改善する方法をいくつか考えます。

その中から実現できそうなものを選んで、それをやってみます。

実際にそれをやってみて、どうだったかを時間をかけて一つ一つを見ていきます。

 

人と比べていたことや思い込みなどを手放して行くことで、ほとんどの悩みは

消えていくものです。

かつての自分がまさしくそうでした。

 

いろいろと悩みをかかえ、まるで悩むために生まれてきたような人は、一度自分と

しっかり向き合ってみることです。

悩んでいる自分に「なぜ悩んでいるのか?」という問いを何度も発することです。

 

一日も早く悩みの状態から脱して、本来の自分をとり戻すときです。

変化を起こしてみてください。

 

自分が好き、人間が大好き!