悩み抜く

 

 ● 最悪な状況を擬似体験してみる

 

かつての自分もそうでしたが、ほとんどの人は自分が悩んでいることすら気づかずに、悶々と過ごしていることがあります。

 

自分自身がその悩みの中にどっぷりと、はまり込んで身動きのとれない状態になっているのです。

あとで振り返ってみると、そのことがよくわかるはずです。

 

ですから、自分が悩んでいることに、まず気づくことが問題解決の第一歩だということがわかります。

何かに悩んでいる自分に気がついたときには、悩んでいる自分に次のように問うことです。

「いったい何を悩んでいるのだろうか?」と。

 

この問に対して、「これこれしかじかで、こういうことで悩んでいる」と、きちんと答えてみます。

これで悩みの半分は解決したようなものです。

 

次に、こう問います。

「その問題で起こる最悪の状態って、どんなことだろうか?」と。

 

悩んでいる自分は答えてみます。

「これこれしかじかになってしまう‥‥」

 

そしたら今度は、こう問うてみます。

「もしも仮に、そうなったとしたら、自分はどんなことを感じ、どんな行動を起こすだろうか?」と。

 

答えてみます。

「そうなったら、とても恐ろしいことで、死んでしまいたいぐらい‥‥」

答えている自分をしばらく見守り、そのあと優しく力強く、こう言って上げます。

 

「大丈夫!そんな最悪のことは、自分が望まない限り起こらないものだということ」

「もし起こったとしても、自分はもう心の準備はできているし、覚悟もできている」

「だから、もう悩む必要はなくなってしまった」と。

 

● 悩みを生きる意欲と力に変える

 

この世の中には、生きていく上で必要不可欠なものと、そうでないものとがあります。

また、人間が作りあげたものの大部分は、いろいろな悩みを解消するために生れたものです。

 

必ずしも必要でないものても、便利さや快適さ、カッコ良さにひかれて、それらが欲しくなります。

さらにはもっと楽をしたい、モテたいという思いなどから、欲しいものが、つぎつぎと現れてくるものです。

そうすると気づかないうちに、欲しいものと必要なものとの区別がつなかくなって来ます。

 

単に欲しいものが絶対に必要なものだと思い込んで、それを追い求めることに突っ走ってしまうのです。

場合によって、悩みを解消するためのそれらのものが、手に入らないことで、また悩んだりするものです。

それでお金さえ手に入れば、欲しいものは何でも買えると思うのです。

 

ただそのお金を得るために、貴重な多くの時間と労力をかけて行くことになります。

たくさんの収入を得ることが、悩みを解消するためには絶対必要なんだと考えがちです。

 

しかし、お金で買おうとするものが、本当に必要なものなのかどうか?

お金を得ようとする前に、そのことをよく考えることが大事です。

 

今の自分に、本当に必要なものは何なのか?

本当は何をやりたいのだろうか?

と、ふだんから自分に問うことがもっとも重要です。

 

社会は、悩みとその解消のための商品をつくり出すことで、経済が成り立っているようにも見えます。

自分の望みとおりに生きるのが困難だからこそ、何としてでも生きて行こうという、意欲や生きる力が湧いてくるのかもしれません。

悩みというものは決してなくならないし、ある意味では必要とされているようにも見えてきます。

 

だから、悩みに振り回されることなく、距離を置いて眺め、その悩みをどう活用すればうまく行くのか、考えることなのです。

悩んでいる状況を変えるためには、こうした1つ上の見地に立って考えてみることが重要です。

 

 

自分が好き、人間が大好き!