意思を伝える

 

● 伝えることの大切さ

 

「話し方」そのものは、ノウハウを練習しマスターしさえすれば、誰でも上手く話せるようになると言われています。

しかし、出来れば上手く話せるようになりたいと思いながらも、そうならない現実があります。

これまで話がなかなか相手に伝わらずに、やきもきした経験が何度もありましたが、あなたにもきっとあるはずです。

 

日常生活を円満にしたり仕事をこなす上でも、自分の意思を「どう人に伝えるか」は大きな課題と言えます。

世の中の傾向として、近所づきあいが減り、隣同士でもお互いに接触することを避ける傾向が強まっています。

 

ネットやスマートフォンなどの情報伝達の手段がこれほど発達しているのに、お互いに通じ合える関係が成立にくくなっています。

 

ちょっとした行き違いから更なる誤解を招いて、相互不信におちいってしまうこともよくあります。

それが原因で、国家間においても、さまざまな問題や衝突などを起こしたりしているのが現状です。

 

いま一番求められているのは、個人レベルから、この伝える能力をきちんと身につけ、それを高めて行くことではないでしょうか。

 

正しく伝えることの重要性にまず氣づくことが先決だということです。

その上で相手が理解できるよう、どうしたら伝えられるかに氣を配り、取り組む姿勢が出来てきます。

 

● 話す姿勢に氣を配る

 

人に話すとき、話す内容よりも話す姿勢が重要であることはあまり知られていません。

理想の話す姿勢とは、壁にもたれて背中と後頭部が同時につく姿勢がベストだと言われています。

 

私もこの姿勢を取ってみたところ、はじめの頃は相当きつかったことを覚えています。

この壁に背中と後頭部がつく状態を覚えて置くようにすると、その姿勢を保ちながら話すことができます。

これまでの姿勢とのギャップに驚くと同時に、猫背になっている自分に気づくはずです。

 

また壁に接するように真っ直ぐな姿勢を維持していると、気持ちもしゃんとして来るものです。

この感覚を忘れないために、一度ウェブカメラなどで自分の映像を撮ることです。

それを見てどんな姿勢で作業しているのかをチェックしてみることをおすすめします。

 

やってみて1つ発見がありました。

ときどきアゴを上に向けて作業している自分を観察できました。

そして間もなく、その理由がわかりました。

 

かけているメガネが合っていませんでした。

すぐにメガネ屋さんへ行って、度の合ったものに変えました。

 

話し方についてはまず、自分が話しているところを動画に撮って、その内容を検証することから始めます。

これによって、いろいろな改善点が見つかるはずですから、それらをひとつずつ改めていきます。

私の場合、最後の語尾が聞こえにくかったので「~です!」と力を入れるように意識するようになりました。

 

また、理想とする人がいれば、その人の話している内容を同じようにまねて練習するのも効果的です。

何度も言いまわしを真似ていると、やがてそれが普通に話しているように感じられるものです。

 

話し方をマスターする上でもっとも重要なことは、ひたすらカメラの前などで何度も話す体験を重ねていくことです。

初心者でもテーマを決めて、3分スピーチをくり返すことで、だんだんと流暢になっていくのがわかり面白いです。

 

● 余力の秘密を知る

 

どうやって人に伝えるかを学ぶために、デール・カーネギーの本「話し方入門」を読みました。

人に伝える能力をどうすれば身につけられるのかですが、この本でとても重要なことを教わりました。

それはコミュニケーション力をみがく上でも大切な「余力の秘密」についてです。

 

例えば、スピーチの準備をする場合には、100個の資料を集めて90個を捨てる覚悟が必要だということです。

どうして営業マンは、手がけている商品のAからZまでを知り尽くす必要があるのでしょうか?

それはすべて、お客さんのためというよりも、自分自身のためであったのです。

 

情報を十分に仕入れて、たくわえておく最大の理由は何か?

十分にたくわえたことにより、口では説明できないような思い入れが心の中に生じてきます。

そこから活力がみなぎり、気迫に満ちた余力を自分自身に与えてくれるのです。

 

やり遂げる上での余裕と自信が生まれて来るわけです。

何ごとをやるにも90を捨てる覚悟で、100の準備をすることが成就する秘訣だったのです。

 

あるとき、3分のスピーチをする機会があったので早速、この余力の秘密を応用してみました。

1週間前から話す内容を準備して、1日5~10回は本番を意識しながら練習をくり返したのです。

当日は確かに余裕で3分間のスピーチができて、準備の大切さを痛感しました。

 

 

自分が好き、人間が大好き!