つながりを取り戻す

 

ある面で今の社会は、私たち一人一人をまず分断させておいて生き延び、そして孤立させまして繁栄を誇っていますように見えてしまいます。

かつて小さい頃、周りにいますのは、ほとんどが顔見知りの人たちばかりでした。

 

両親だけでなく、そういう人たちからも怒られたりほめられたりして育って来ました。

隣近所はお互いに助け合うというのも普通でありました。それが今はどうでしょうか。

 

子どもの数が減りましたからでもありますが、外で遊ぶ機会が少なくなって、隣近所もあまり知らない人たちばかりです。

たまたまそういう人と出会いましても、お互いによそよそしく接してしまいがちです。

アパートやマンションなどでは隣同士で挨拶したり話したりはおろか、顔さえ知らないのが普通になっています。

 

家庭も核家族が増えましてお年寄りの知恵は途絶え、同居によって年長者が果たして来た役割は失われました。

また、共稼ぎが当たり前になり生活面で気楽であります反面、子育てなどで相談相手がいなくて一人で悩みをかかえ込む結果になりました。

その一方で、三世代同居の時代では考えられなかった老後の問題がのしかかって来ます。

 

小世帯が増えて行きますと、住宅や生活必要物資などの需要が伸びて各企業は潤います。

老人世帯が多くなりますと、民間の医療や介護サービスの充実が一層求められて来ます。

 

普段、人の身に起こりましたことは、他人事だとしてつい見過ごしてしまい、自分に降りかかって来てから大あわていたしますのが常であります。

人のことを自分ごとと思えない、対岸の火事してとらえてしまう、その理由は何でありましょうか。