鍵は自分がもつ

 

なぜ自己成長を目指すのかという点について、改めて考えてみました。二十代の半ば頃の話になります。

勤め先の研修合宿で、自己の能力が引き出される体験を何度かしました。それ以来、自己啓発の研修やプログラムに興味をもつようになりました。

自己啓発に関連する本を読んでみたり、自費で社外研修に参加したりするまでに関心が高まっていました。

 

どうして自己成長に無関心ではいられないのか、長年の疑問でもありました。

あるとき、他のすべてのものがそうであるように、人間も誕生した瞬間から進化の道を歩み、進み行く存在であることを知り少しは納得できました。

しかし、どうして人間は自己成長する必要があるのか、よくわからないままでしたが、仮説を立ててみました。

 

人間が社会生活を営み生きていく上で、対人関係は避けて通れません。いかに相手と良好な関係を築くかが、いつも求められています。

人との間でトラブルが生じるのは、双方が共に人間的に未熟であったときです。

もしも、どちらか一方が、高い視点に立って相手を理解しようと努める人であったり、より広い視野で物事をとらえたりできる人であれば、問題の起こりようがないはずです。

 

相手がどのように出て来ましょうとも、自分がつねに賢明な態度で接してさえいれば、友好的に話は進んでいくものであって、少なくとも悪化するとは思えません。

ですから、人間関係を築くにあたって重要な点は、相手の言動を変えることではなく、自分がどう対応すれば最善なのかを考えることです。

 

人間関係を豊かにする鍵は、自分が握っているという自覚があればこそ、可能な限り自分を引き上げる必要に迫られて来るものです。

これが成長をめざす、ひとつの理由と言えるのではないでしょうか。