エマソンの『自己信頼』を読み終えて

自分を客観視できることは人間だけの特権だと言われていますが、私はこの事実こそ
自分というものが、ひとりでない証拠ではないかと思うのです。

陰陽という考え方でいくと、この世は支えるものと支えられるもので成り立っていると
言われています。普段こうしてものを書いたり、見たり考えたりする自分を、いつも影で
支えてくれるものがあるということです。

私を信頼してずっと支えてくれている、そのものにしばらく意識を向けてみると、感謝の
気持ちが湧いてくると同時に、力強い味方がいることに限りない自信が生まれてきます。

ときには私が支える役を買って出ることもあります。本当のところ、私が支える役に終始
しているときの方がうまく行っているのが現状です。

自己信頼の自己とは、影で支えている存在のことです。私のことを何もかもわかって
くれている自己に全てを明け渡して、私はただ信頼して仕える役に徹すればよいのです。

なりたい自分、理想の自分

美味しいものを食べたり、欲しい物を手に入れたりと、いろいろな形で喜びが得られる
この世界は実に素晴らしいと思います。

でも私は最大の喜びは、自己成長にこそあるではないか思うようになりました。
まだ断定できるまでにいたっておりませんが、その手前に位置していることは間違い
ないように思います。

これまで外の世界に喜びを追い求めいくら得られたとしても、それは一時的で
はかないものでしかありませんでした。

結局のところ、内面で得られる喜びへと向かうことになり、元々真に満たされるものが
どこにあるのかをあらかじめ知っていた自分に気づくのです。

自分が最終的にめざすべき理想とはどういうものかは、実際に試行錯誤していくなかで
徐々に明らかにされるものだということです。

ですから最初は自分にとってベストと思える理想をかかげ、まず一歩を踏み出すことこそ
肝心なことであったのです。